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2017年5月号発行に寄せて

会長コラム

2017年5月号発行に寄せて
会長挨拶
三重県倫理法人会 会長 藤川直紀

 こんにちは。さて、万人幸福の栞から、今月は第八条「明朗愛和」の紹介です。その中の61㌻の二行目に「真に正しい事とは…」とあります。先日、私は、いったい何が正しいのだろう…と思ったことがありました。
それは、地元のある地域の集いに行き、88歳のおばあさんから太平洋戦争のお話を聞いたときでした。その方は、鹿児島市内に住んでいたけど、三重県に疎開してきて、学校の先生に連れられて、学徒勤労動員として、工場でガソリンタンクを作っていたそうです。私は、ガソリンタンクは、女学生さんに作れるものなのか?と思いました。聞き返しましたら、「ベニヤ板で、ガソリンタンク作ったんよ。日本は負けるはずやわ。」と言いました。私は不思議でした。ベニヤ板はどう考えても木です。また彼女は「1ミリでもずれたら、ガソリンが漏れるからな、のこぎりで、ずれへんように!」と指導されたとも教えてくれました。
そして、次の言葉に私はびっくりしました。「このタンクは、だれも何に使うかは、言わないけど、きっと特攻さんの乗る飛行機の…と、ヒソヒソ言われてた」とのことです。私は、そうか!鉄が不足していたから、特攻隊の飛行機は、わざわざ鉄の燃料タンクを降ろして代わりにこのベニヤ板の内側にパテのようなものを塗った燃料タンクに載せかえたのだと、思いました。特攻隊の乗る飛行機は、ご存じと思いますが、敵の船に体当たりするものです。その飛行機の鉄をできるだけ節約して、ベニヤ板に代えたのでしょうか。私は、「では、特攻機はほかにも鉄を木に載せ替えたんでしょうか?」と尋ねましたら、おばあさんは言いました。「そう、特攻機なんてペラペラよ、ペラペラ」 なるほど、真実かどうかはわかりませんが、わたしはせめて鉄がいっぱいでペラペラといわれないで済む飛行機に乗りたかっただろう…と、特攻隊員の気持ちを考えていました。そして何が真に正しいのだろう…とふと思った次第です。
今月もモーニングセミナーでより朗らかな心を学びたいと思います。今月もよろしくお願いいたします。


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